野外活動と言う行事があります。
カッターレース(手こぎボート)や行進など主に集団行動を鍛える為の行事なんですけど
そこで事件は起きました。
もともと盗難の多かった学校なのは前にもお話ししましたが
なんせ
物を持っていくと無くなる学校で
当然のようにその野外活動でも盗難事件がありました。
「じゃがりこ事件』
今回なくなった物は
遠足のおやつ的な感じでクラスメートが持ってきていた「じゃがりこ」
遠足のおやつの様に金額に制限があったかどうかどころか
僕にはそんなおやつを持っていくというシステムがあったかどうかも記憶にないのですが
とにかくクラスメートが持ってきていたおやつの「じゃがりこ」が無くなったのです!
事件はそのまま迷宮入り。
ひとつわかっていることといえば
おやつを盗られた『被害者』と盗った『加害者』が
同じクラスの同じ班の中に必ずいるという事。
あれから10年が経った頃でしょうか…
仲のいい当時の友達を集めて飲みに行く事になりました。
そこで事件は思わぬ方向へ…
その飲み会でおやつを盗られたクラスメートが
留年して同じクラスになったクラスメートに
「あん時じゃがりこ盗ったん◯◯君やろ?」って聞いたんですよ。
そしたらすかさず「違うわ!!!」と。
ま、本当に違うと彼は言っているので信用しましょう。
ただひとつ問題があるとすれば
あの事件以来
10年
おやつを盗られた『被害者』と
おやつを盗った『加害者』の他に
おやつを盗ったと思われ続けてた『容疑者』がいたという事。
僕の周りでその3人が10年もの間共存していたという事です。
被害者は10年たっても被害者。
加害者は10年たっても加害者。
容疑者は10年たっても容疑をかけられていた事に気付いた。
今回の事件は、なんとも悲しい事件です。
fin.
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